みつばちの大地

みつばちの大地

【映画狂的評価】 「ふ~ん、でどうすればいいの?」って感じの映画です

ミツバチはなぜ消えてしまったのか? その原因はどこにあるのか? 抗生物質などの薬物投与、農薬、ミツバチへギイタダニなどの寄生虫、長距離移動などのストレス、現代社会がもたらす電磁波など、さまざまな要因があげられるが、はっきりと解明されてはいない。本作では、人間の文明が作り出したこれらの要因が複合的に作用して、ミツバチを死に追いやったと語っている。

祖父の代からミツバチに親しんできたスイスのマークス・イムホーフ監督は、アメリカ、ドイツ、中国、オーストラリアなど世界各地をめぐり、小さな「いのち」を通して自然と人間の持続可能な関係を静かに問いかけている。

引用:みつばちの大地 公式サイト

監督・脚本:マークス・イムホーフ
編集:アンネ・ファビーニ
撮影:ヨーク・イェシェル、アッティラ・ボア
音声:ディーター・マイヤー
サウンドデザイン:ニルス・キルヒホーフ
音楽:ペーター・シェーラー
ナレーター:ロベルト・フンガー・ビューラー
プロデューサー:トーマス・クーフス、ヘルムート・グラッサー、ピエール・アラン・マイアー、マークス・イムホーフ
<日本語字幕版>制作:Passo Passo/翻訳:坂田雅子/字幕:赤松立太/台本:尾崎順子/字幕監修:中村純(玉川大学学術研究所ミツバチ科学研究センター)、みつばこ/イムホーフ監督の声:佐々木梅治

日本にはいい本がありすぎるからなのか、万物はつながりながら生存していることを本質的に認識している民族だからなのか、「へ~、だから何なの?」と感じてしまうレベルの作品です。富山和子さんの「川は生きている」や「森は生きている」などを小学生のうちから読まされている私たち日本人からみれば特にコレといって驚きに値するようなものはなく強いていえば撮影技術や下記の編集技法などがよかったように思う。

マークス・イムホーフ監督は個人的の意見を極力排除して今現在の地球のことをミツバチを通して描いたドキュメンタリー映画の王道的な作りがウリとされているが、そもそもこういった作品を作ること自体が強烈な監督の主観以外何ものでもないわけで、しかも物語の進行役は監督自身が務めているんだから曖昧な脱主観ではなく、強烈なマイケル・ムーア的な作りもしくは多少の意見なども入ってよかったのではないだろうか?

ただ、ミツバチを空撮で追っかけながらクローズ・アップの撮影をしたり、ところどこに綺麗なマクロ撮影のカットが散りばめられていてミツバチの生態を学ぶ作品としてはとても良かったように思います。

 

画像出典:Yahoo映画

【制作者的視点】ミツバチの生態が見事に描かれてはいる

社会批判的な視点ではなくミツバチの生態を描いた作品として観れば非常に優れた作品です。また、養蜂と農業との関わりや、効率や利益を追求することが良しとされている資本主義社会の矛盾のようなものが描かれていますが、前述のように富山さんの「川は生きている」という本に「一本の川の原点は土にあり、その土の唯一の形成者は森林である」と述べられているように、こういった全生命体共存的な感覚が知識としては当たり前となっている今のい私たち日本人からみれば、この映画の主張に特に新しい発見はなく、ただミツバチの生態だけが新鮮なものに感じる作品となっています。

ただ、映像技術的には素晴らしいものが沢山あったように思います。自分が最も良かったと感じたのはOPENING映像です。OPENINGの好き嫌いは単純に人の好みの問題でもありますが個人的には今回のオープニング映像はそのまま自分の作品でパクリたいぐらいシンプルで美しく、またこの作品のテーマを象徴的に描くことに成功しているように思います。

見事なOPENING映像


1、 一番上の図、ミツバチっぽい色のぼやけた背景が何か動いている。クレジットIN
2、 二番目の図、同様にクレジットが幾つかインサートされてゆく中、背景のぼやけが次第に弱まり
3、 三番目の図(絵が下手ですみません、下の画像は上の手書きの絵の実物のカットです)ボヤケた背景にピンがあい、実はミツバチの群れだったことがわかり、そこでタイトルIN。この回転は地球を意味しているのか、ミツバチを通して今の地球を描いたこの作品の本質を象徴的に描いていて良かったと思う。

画像出典:国際環境NGOグリーンピース

その他ミツバチの交尾なども飛行しながら空撮機材でUPを撮影したり、ちらほらと技術的に凄いものがあります。あんなに小さなミツバチを空撮で追っかけや引っ張りで見事に撮影しています。またラスト日中の空に飛び立ったミツバチの群れの背景がワンカットで星空に変わるのも、(日中から→下のカットから→星空バックに変わります)最高に良かったです。しどうやって撮影したのだろうか?ブルーバックじゃないように思えたけど・・・

画像出典:国際環境NGOグリーンピース

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